暗黙知から形式知への昇華による「加工学・生産工学」と「刃物学」の新展開を目指して
ものづくり(製造技術)
| 研究者 |
工学部 機械工学科 機械コース 畝田道雄 教 授 |
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研究概要
本技術は、食品加工現場における刃物の性能評価や包丁・調理器具メーカーにおける製品開発、熟練技能の可視化・継承に活用できます。
研究内容
本装置は,刃物の「切れ味」を評価できるシステムです.4方向に配置したロードセルによって,切断中の力の大きさや方向を計測し,切れ味を数値で可視化します.さらに,高速度カメラを用いて「切れている」瞬間を記録・観察できます.従来は主観的評価に頼っていた評価を客観的に行える点が本技術の特徴です.シミュレータと組み合わせ,実験結果と連動したサイバー空間による切断も再現でき,刃物設計や食材処理の最適化に貢献します.食品加工,包丁・調理器具の開発,品質管理,技能継承など,幅広い応用が期待されます.

活用分野・用途・応用例・商品例・事業化のイメージなど
本技術は,食品加工現場における刃物の性能評価や,包丁・調理器具メーカーにおける製品開発,熟練技能の可視化・継承に活用できます.切れ味を数値と映像で可視化することで,作業効率や製品品質の向上,安全性の確保に貢献します.食品製造,外食,医療・介護分野など幅広く導入が期待され,省力化や標準化,海外展開の推進にも寄与します.日本の包丁の優れた切れ味を,科学的根拠をもって世界に発信する機会にもなります.
資料・ポスター
キーワード
刃物評価,切れ味,食品加工,包丁開発,感性工学,可視化技術
出展した展示会
- おおた研究・開発フェア2025
