クレイを用いたフレッシュコンクリートの物理ゲル化
ものづくり(ナノテク・材料)
研究者 |
工学部 化学・生命工学科 物質化学コース 木村浩 准教授 |
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研究概要
1)固化する前のフレッシュコンクリートを物理ゲル化し、新たな性能を付与する技術です。
2)コンクリートの練り混ぜ時に、物理ゲル状態のクレイ水分散液を添加することで、フレッシュコンクリートは静置状態では塑性体
として振る舞い、振動を与えると流動化します。
3)物理ゲル化により、コンクリートの材料分離は抑制されます。また固化した際の透気性も抑制され、耐久性が向上します。
4)クレイが十分に剥離した状態で存在しているため、一般的に懸念されるクレイの膨潤によるコンクリートの体積膨張を抑えます。
研究内容
・生産性向上
フレッシュコンクリートのレオロジー特性を自在にコントロールでき、流動性が高いコンクリートを実現できるため、
コンクリートの締固め作業が効率よく行え、建設工事の生産性向上に貢献します。
・耐久性向上
物理ゲル化により、コンクリートの材料分離は抑制されます。固化した際の透気性も抑制され、耐久性が向上します。
・コスト削減
クレイナノシートは入手しやすい無機系材料であり、添加量が少量で投入作業も簡単なため、特別な安全対策や
大掛かりな設備投資は不要です。生産性向上による技能労働者数の削減と併せてコンクリート工事の生産コストを削減
できます。
資料・ポスター
キーワード
モルタル、コンクリート、3Dプリント、形状付与
出展した展示会
- イノベーションジャパン2024