大型モデル動物を活用した橋渡し研究基盤
ライフサイエンス(医療・福祉)
研究者 |
応用生物科学部 共同獣医学科 髙須正規 准教授 |
---|
研究概要
私たちは、生体に立脚した医生物学である獣医学を専門とし、大型モデル動物を用いた前臨床研究の基盤を構築している。ここでは、食用ブタの1/10のサイズであるマイクロミニピッグを用いている。外科的・内科的なモデル動物作製に加え、バイオテクノロジーを駆使した遺伝子改変モデルの開発、適切なモデル動物を使用し、附属動物病院の大型診断治療機器(CTやMRI)を用いて、新たに開発した医療機器等の実証研究など、様々な分野における「橋渡し研究」の推進によりイノベーションに貢献したい。
研究内容
医薬品・医療機器などの開発において、PMDAは齧歯類での実験に加え、もう1種類の動物を使った実験が必要としている。これまでに、イヌや霊長類が「もう1種類の動物」として使用されていたが、倫理的な側面から使用できなくなってきた。そこで、雑食性の食用動物であるブタが着目されるようになった。ブタは齧歯類と人を繋ぐ新たな実験動物として有用であると認識されている。しかし、いわゆる食用ブタは200kgを超えるため、実験に使うことは容易ではない。そこで、ブタの「大きすぎる」というデメリットをカバーするために、様々なミニブタが開発された。私たちは、ミニブタのなかでもさらに小さいマイクロミニピッグ(図矢印)をプラットフォームに「橋渡し研究」を進めている。
活用分野・用途・応用例・商品例・事業化のイメージなど
マイクロミニピッグをプラットフォームにした多様な研究を進めたい。倫理的な動物実験を通じて、①医薬品・サプリメント開発、②デバイス・医療機器開発、③臓器再生や細胞治療研究を推進することで、イノベーションに貢献したい。
キーワード
マイクロミニピッグ、医薬品・サプリメント開発、デバイス・医療機器開発、臓器再生、細胞治療研究
出展した展示会
- 産学連携フェア2021
- メッセなごや2021