薬物送達システム実現に向けたエクソソームスキャナーの開発
ライフサイエンス(バイオ)
研究者 |
工学部 化学・生命工学科 竹森洋 教授 |
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研究概要
エクソソームは細胞間情報伝達の機能をもつことから、近年、基礎研究で注目を集めています。しかし、現在、植物由来のエクソソームを簡単に定量できないという課題があります。そこで動物由来、植物由来の両方のエクソソームを標識する化合物を合成し、その化合物でエクソソームを定量する技術を開発しました。この技術を食品、化粧品業界に導入することで、天然由来成分中機能的エクソソームの受託解析を事業化します(例:血液中や食品中のエクソソームのHPLC-定量・顕微鏡観察像等)。また、このエクソソーム定量はがん検診にも応用することができ、従来の方法より簡便で時間もかかりません。さらに高い完成度を目指すため、企業との共同研究も希望しております。
活用分野・用途・応用例・商品例・事業化のイメージなど
エクソソームを定量することで新たな商品企画を構築できます。例えば、臨床検査・食品・化粧品・細胞の品質管理です。エクソソームの分収・解析にも応用可能です。ウイルスの検出にも応用できる可能性があります。
キーワード
エクソソーム定量、エクソソーム標識化、HPLC-定量、顕微鏡観察、がん検診
出展した展示会
- イノベーションジャパン2021