プロポリスを含有する動物用創傷保護剤の製品化に向けた研究
ライフサイエンス(動物、獣医学)
研究者 |
応用生物科学部 附属動物病院 柴田早苗 准教授 |
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研究概要
小動物臨床現場では、創傷の保護管理が困難であることが多い。その理由として、犬や猫が創部を舐めることによる離開や二次感染が挙げられる。動物によっては、厳重にガーゼや包帯を巻いても、簡単にそれらを外し、創部を舐め崩してしまう。その舐め崩しを防止するために、アニマルネッカー(図1)や保護服を利用するが、多くの問題がある。そこで、動物に負担をかけないような新しい動物用創傷保護剤が望まれている。
グリーンプロポリスはブラジル原産であり、ミツバチが植物(バッカリス)から集めて形成された固形天然物(図3)である。プロポリスには多くの生理活性があり、抗菌作用や抗炎症作用が代表的である。プロポリスは抗菌活性に加えて、犬が嫌がる渋味や苦味を有している。以上のことから、プロポリスを利用した動物用創傷保護材を開発することによって、動物のQOLを低下させることなく、安価に術創管理をすることができると考えている。
資料・ポスター
キーワード
プロポリス、動物用創傷保護、動物のQOL、
出展した展示会
- 中部地区医療・バイオ系シーズ発表会2018