研究シーズ集

キシランの化学構造と生合成機構の解明

ライフサイエンス(アグリ・食品)

研究者 応用生物科学部 応用生命科学課程 分子生命科学コース
鈴木史朗 准教授

研究概要

アマの種子、オオムギ、キャベツなどに含まれる「リグナン」を、酵素をもちいて「哺乳動物リグナン」に変換する研究を進めています。「哺乳動物リグナン」は女性ホルモン作用を示し、乳がんなどの疾病発症リスクを低減することがわかっています。「哺乳動物リグナン」を大量に生成することができれば、天然由来の安全性の高いサプリメントとして利用することが可能になると期待しています。

研究内容

アマニ(亜麻の種子)、オオムギ、キャベツなどの食品に含まれる「リグナン」は、数種類のヒトの腸内細菌により腸内で順次変換され「哺乳動物リグナン」になります。しかし、これらの腸内細菌を保有しているのは女性の3割程度とみられています。 さらにこれらの腸内細菌は偏性嫌気性菌で酸素があると生育せず、通常の微生物培養装置では培養が非常に困難です。
【 脱メチル化 】
脱メチル化に寄与する腸内細菌の持つ特定の酵素を同定済。脱メチル化を体外で再現することが可能です。
【 脱ヒドロキシル化 】
脱メチル化と同等の研究手法をもちいて、脱ヒドロキシル化に寄与する酵素を探索します。この酵素を同定できれば、安全性の高い「哺乳動物リグナン」を含むサプリメントを提供できるようになると期待しています。

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活用分野・用途・応用例・商品例・事業化のイメージなど

収量予測技術は、農家の試行錯誤と組み合わせ、栽培管理技術の最適化に向けた意思決定支援サービスに発展させることで社会に貢献できます。さらに、早期の収量予測が可能となれば、市場価格の調整や農業保険の査定等に用いることができます。

資料・ポスター

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キーワード

植物バイオマス、キシラン、フェルロイルアラビノキシラン、免疫賦活化

出展した展示会

  • アグリビジネス創出フェア2022