Vol.68(2019年5月)
- 産官学連携推進本部 令和元年度に向けて
- 岐阜県食品科学研究所
食品分野の総合支援拠点
特集1:産官学連携推進本部 令和元年度に向けて
産官学連携推進本部長 工学部 教授 王 志剛
産官学連携施設における諸活動は、多様な価値観をもつ人々が集い、協働して推進する形態が一般的であります。事業を円滑に進めるには互いの立場と考え方を尊重し、まさしく令和の心が大事であります。また、この新しい時代の幕開けの年に本学が創立70周年を迎えます。この機会にこれまでに蓄積された数多くの貴重な資料を整理し、キャンパス全体をアーカイブ化して地域住民に憩の場を提供することを企画しています。さらに、古希にして名古屋大学との法人経営統合に乗り出し、地域活性化の新たなステージと教育研究の新しい境地を切開こうとしています。これからも皆様方のご指導を仰ぎながら、令和の時代に相応しい産官学連携のあるべき姿を探求してまいります。
特集2:岐阜県食品科学研究所 食品分野の総合支援拠点
新たな県の機関となる「岐阜県食品科学研究所」が、平成31年4月1日に岐阜大学内に設置されました(※)。岐阜県では、「食料品分野」を成長産業として位置付け、特徴的な健康食品を製造する食品業界や特徴的な清酒等を製造する醸造業界などの産業振興を推進しています。今回設置された岐阜県食品科学研究所は、その中核的な役割を担う県の機関として、地域の食品産業及び関連企業の支援を行うだけでなく、地域食材等を活かしたあらたな食品を生み出す研究開発や、実践的教育・人事交流による専門人材育成等を行う拠点となります。岐阜県食品科学研究所は、全国で初めて公設試験研究機関が国立大学法人構内に設置されたものであり、ライフサイエンス分野(医薬獣農工)の学術拠点となっている岐阜大学と、県内食品産業の技術支援を担う県試験研究機関の連携により、県内の食品関連企業に対する技術相談や共同研究、高度な分析などに対応する体制の構築により、食品産業の発展への貢献が期待されています。