G-NICE特集記事一覧

Vol.67(2019年2月)

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  • Guコンポジット研究センター
  • 環境科学分野拠点
    地方創生エネルギーシステム研究センター

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特集1:Guコンポジット研究センター

岐阜大学 Guコンポジット研究センター センター長・教授 武野 明義

ご家庭のバスタブはガラス繊維をプラスチックで固めた素材が一般的です。複合材料として、繊維強化プラスチック(FRP)は身近な素材ですが、最先端の分野でも、軽量化が期待できる複合材料への切り替えが進んでおり、ボーイング787の機体は5割が複合材料で作られています。ここで使用されているものは主に炭素繊維強化樹脂(CFRP)であり、日本の技術が大きく貢献しています。日本は、炭素繊維の技術力に関しては世界をリードしており、物質に強い日本の好例と言えます。一方で、このCFRPに関する研究開発は、成形・加工が中心になり、その要望に応える形で化学を専門とする研究機関や企業が物質開発を行っています。つまり、物質とそれを形にする組織がバラバラになっていると言えます。本センターでは、物質開発に強い複合材料研究センターとして組織されており、必要に応じて分子のレベルから複合材料を開発することができます。分子の集合体から繊維と樹脂の複合体まで、 マルチスケールに複合材料を研究できることが強みです。

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特集2:環境科学分野拠点 地方創生エネルギーシステム研究センター

岐阜大学 地方創生エネルギーシステム研究センター センター長・教授 板谷 義紀

岐阜大学では、エネルギーに関わる教育研究を推進するために、1999年に工学研究科に環境エネルギーシステム専攻を設置しました。また2005年には世界の先端研究を担うエネルギー関連の研究センターとして、未来型太陽光発電システム研究センターを設置し、その後さらに再生エネルギー全般へと拡大するために、2015年に次世代エネルギー研究センターへと改変し、本学の強み分野へと発展させてきました。これまでの20年間の再生可能エネルギーの研究成果に基づき、再生可能エネルギーをベースとして地域に最適化された持続可能な環境調和型エネルギーシステム「ぎふモデル」の構築を目指すために、文部科学省概算要求に採択されて2018年4月から新たに地方創生エネルギーシステム研究センターを設立しました。

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