Vol.59(2017年1月)
- 知能科学研究の新展開
- 人工知能分野の最新研究紹介
- 予想技術の高度化をめざす大学発リアルタイム「局地気象予報」
特集1:知能科学研究の新展開
岐阜大学では工学部附属知能科学センターの設置を予定しています。本稿では、その背景、目的、研究会、連携を紹介します。

特集2:人工知能分野の最新研究紹介
【概 要】
統計的機械学習(人工知能)は、膨大な計測データを用いてコンピュータを学習させ、新規法則の発見・未知事象の予測・意思決定を自動化する汎用技術です。この技術を用いて、大規模なゲノム・創薬・臨床などの生命・医学分野や物質材料分野におけるデータ解析法の開発しています。
【概 要】
近赤外光領域における物質ごとの分光反射特性を用いることで、物質を従来の画像判別法よりも高速で判別する方法を開発しました。現在は自動車の安全走行支援システムや自動運転システムの高性能化を想定し、肌、植物、アスファルトを対象としています。
【概 要】
ものづくりの製造業が、IoTを応用した生産ラインを開発するための指標となる技術(生産技術・知能化技術)を紹介します。具体的には、稼働中の工場の工作機械からの遂事情報を活用し、工作機械やオペレーターに生産指示するM2M、M2Hです。
【概 要】
機械・ロボットで様々な作業を実現し、生産技術・自動化技術の知能化・高度化を目指しています。
・多指ロボットハンドによる器用なハンドリング
・ロボットによる自動組立と接触状態の知的検出
特集3:岐阜大学を知る
以前は「天気予報」といえば当たらないものの代名詞でしたが、近頃は天気予報がよく当たるようになってきたと感じませんか?気象予報技術は日々進歩しており、以前に比べて気象予報の品質は格段に向上しています。小売業・電力業・製造業・運輸業・建設業・保険業・農林業など、日々の気象の変化によって需要量や供給量が大きく変化する業界では、気象予報を積極的に活用することで損j室を最小限に抑えることが出来ます。米国では、こうした気象予報が生む新たな経済効果は約53兆円にも上ると期待されています。
『天気予報を賢く活用して効率的な社会を目指す』.pdf