�名KEY WORDS90PROJECT No.35メンバーRESEARCH CONTENT OF MEMBERS疾患に関わる糖鎖の生合成の仕組み解明とその応用・私 は、糖 鎖 研 究の専 門 家で、特に糖 鎖が細 胞の中で作られる仕 組みやそれを制 御する方法について研究をしています。・プロ ジェクトでは 、様 々な疾 患と関 わるグリコカリックスや糖鎖について、それが作られる仕組みや変化する仕組み、またそれを改変する方法の開発などを研究します。・独創的な点は、分野を超えた統合的な研究アプローチで糖鎖の本質に迫ることです。・糖 鎖 を標 的 にした 診 断や治 療 薬 開 発 につながる基礎研究を目指していきます。富田 弘之木塚 康彦グリコカリックス/糖鎖/血管内皮/敗血症/レクチン/生活習慣病/腫瘍/がん/動物モデル鈴木 昭夫岡 琢哉矢部 富雄岡田 英志准教授教授臨床教授招聘教員教授准教授応用生物科学部食農生命科学科大学院医学系研究科生体管理医学講座大学院医学系研究科生命関係学講座糖鎖生命コア研究所糖鎖分子科学研究センター医学部附属病院薬剤部大学院医学系研究科精神医学疾患の発症および重篤化を予測するバイオマーカーの開発・私は、臨床薬理学の専門家で、特に薬物治療の有効性や安全性に関 わる新規バイオマーカーの探索に関する研究をしています。・プロジェクトでは、血液中のグリコカリックスの構成成分と臓器障害や病態の進行等との関連を追究しています。・独創的な点は、疾患の発症や進行をグリコカリックスを構成する複数の成分を同時に測 定し、検 出された 成 分 の 種 類や量 から予 測するアプローチです。・高 齢 化 社 会 においても、早 期 発 見 、早 期介入により、健康な生活を維持することができる社会の実現を目指しています。地域における子どものメンタルヘルス予防と支援・私 は、児 童 精 神 医 学の専 門 家で、特に自閉症スペクトラム等の発達障害を抱えた子どものメンタル ヘルスの 問 題 へ の 介 入と予防の研究をしています。・プロジェクトでは、メンタルヘルスの問題を抱 え、在 宅 支 援 が 必 要 となった 子 どもに対する支援を実践していきます。・独創的な点は、子どものメンタルヘルスの問 題 を疾 患 横 断 的 にアプローチしている点です。・ライフステージ全 体に影 響を与えるメンタルヘルスの問題を幼少期から支える地域での仕組み作りを目指していきます。食品残渣を利用した診断薬の開発・私 は、食 品 科 学の専 門 家で、特に機 能 性食 品 成 分 の抽 出・精 製とその生 理 機 能 に関する研究をしています。・プロジェクトでは、診断薬の開発を目指して、SDGsに基づく食品残渣からの機能性物質の抽出・精製と、その活用法について研究しています。・独 創 的 な 点 は 、異 常 な 血 管 の グリコ カリックス・糖鎖を検出する診断薬を食品残渣から開発するアプローチです。・食品ロスの解消にもつながる研究活動を通して、血管からの疾患の予防法の提唱に貢献したいと考えています。血管内皮保護による疾患の重篤化並びに発症予防・私は、救急集中治療医学、循環器医学の専門家で、特に毛細血管で構成される微小な血液の循環の研究をしています。・プロジェクトでは、患者さんの血液を解析して得られた情 報をもとに重 症 感 染 症 などの急性疾患と生活習慣病などの慢性疾患の関わり合いを研究しています。・独創的な点は、毛細血管内皮を覆う糖鎖を電 子 顕 微 鏡でとらえる世 界 的 にも珍しいアプローチです。・疾 患の治 療 はもちろんですが、血 管の傷害 を未 然 に防ぐことで疾 患の発 症や重 篤化を予防したいと考えています。プロジェクトメンバーが取り組んでいる研究病理組織からみたグリコカリックスの形態と役割の解明・私は、病理学の専門家で、特に炎症と腫瘍の研究をしています。・プロジェクトでは、患者さんの生検や手術検体から作製した標本を顕微鏡で観察しています。また、ヒトの生 体 内の微 小 環 境 を再現する疾患の動物モデルを用い、生活習慣病やがんのメカニズムを研究しています。・独創的な点は、全身の疾患を血管からみることで、世界的にも珍しいアプローチです。・高齢化社会が進む中で、患者さんが実際にかかる疾 患という身 近 な問 題 を解 決していきます。
元のページ ../index.html#97