地域創生プロジェクト
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�名RESEARCH CONTENT OF MEMBERS84PROJECT No.33KEY WORDSグリコカリックス/糖鎖/血管内皮/敗血症/レクチン/生活習慣病/腫瘍/がん/動物モデル大学院医学系研究科生命関係学講座富田 弘之准教授糖鎖生命コア研究所糖鎖分子科学研究センター木塚 康彦教授医学部附属病院薬剤部鈴木 昭夫臨床教授大学院医学系研究科精神医学岡 琢哉招聘教員応用生物科学部応用生命科学課程矢部 富雄教授大学院医学系研究科生体管理医学講座岡田 英志准教授メンバー食品残渣を利用した診断薬の開発・私は、食品科学の専門家で、特に機能性食品成分の抽出・精製とその生理機能に関する研究をしています。・プロジェクトでは、診断薬の開発を目指して、SDGsに基づく食品残渣からの機能性物質の抽出・精製と、その活用法について研究しています。・独創的な点は、異常な血管のグリコカリックス・糖鎖を検出する診断薬を食品残渣から開発するアプローチです。・食品ロスの解消にもつながる研究活動を通して、血管からの疾患の予防法の提唱に貢献したいと考えています。疾患に関わる糖鎖の生合成の仕組み解明とその応用・私は、糖鎖研究の専門家で、特に糖鎖が細胞の中で作られる仕組みやそれを制御する方法について研究をしています。・プロジェクトでは、様々な疾患と関わるグリコカリックスや糖鎖について、それが作られる仕組みや変化する仕組み、またそれを改変する方法の開発などを研究します。・独創的な点は、分野を超えた統合的な研究アプローチで糖鎖の本質に迫ることです。・糖鎖を標的にした診断や治療薬開発につながる基礎研究を目指していきます。疾患の発症および重篤化を予測するバイオマーカーの開発・私は、臨床薬理学の専門家で、特に薬物治療の有効性や安全性に関わる新規バイオマーカーの探索に関する研究をしています。・プロジェクトでは、血液中のグリコカリックスの構成成分と臓器障害や病態の進行等との関連を追究しています。・独創的な点は、疾患の発症や進行をグリコカリックスを構成する複数の成分を同時に測定し、検出された成分の種類や量から予測するアプローチです。・高齢化社会においても、早期発見、早期介入により、健康な生活を維持することができる社会の実現を目指しています。地域における子どものメンタルヘルス予防と支援・私は、児童精神医学の専門家で、特に自閉症スペクトラム等の発達障害を抱えた子どものメンタルヘルスの問題への介入と予防の研究をしています。・プロジェクトでは、メンタルヘルスの問題を抱え、在宅支援が必要となった子どもに対する支援を実践していきます。・独創的な点は、子どものメンタルヘルスの問題を疾患横断的にアプローチしている点です。・ライフステージ全体に影響を与えるメンタルヘルスの問題を幼少期から支える地域での仕組み作りを目指していきます。血管内皮保護による疾患の重篤化並びに発症予防・私は、救急集中治療医学、循環器医学の専門家で、特に毛細血管で構成される微小な血液の循環の研究をしています。・プロジェクトでは、患者さんの血液を解析して得られた情報をもとに重症感染症などの急性疾患と生活習慣病などの慢性疾患の関わり合いを研究しています。・独創的な点は、毛細血管内皮を覆う糖鎖を電子顕微鏡でとらえる世界的にも珍しいアプローチです。・疾患の治療はもちろんですが、血管の傷害を未然に防ぐことで疾患の発症や重篤化を予防したいと考えています。プロジェクトメンバーが取り組んでいる研究病理組織からみたグリコカリックスの形態と役割の解明・私は、病理学の専門家で、特に炎症と腫瘍の研究をしています。・プロジェクトでは、患者さんの生検や手術検体から作製した標本を顕微鏡で観察しています。また、ヒトの生体内の微小環境を再現する疾患の動物モデルを用い、生活習慣病やがんのメカニズムを研究しています。・独創的な点は、全身の疾患を血管からみることで、世界的にも珍しいアプローチです。・高齢化社会が進む中で、患者さんが実際にかかる疾患という身近な問題を解決していきます。

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