地域創生プロジェクト
9/148

�名メンバー東海スタートアップエコシステムによる地域創生 現在、私は大学運営業務として、全学の産学官連携推進を担当し、近年は大学発ベンチャーの創出促進・成長支援および起業家教育にも取り組んでいる。 本学が知の源泉として地域の核となり、東海地域経済の活性化、新産業の創出促進、産業構造の改革、そして地域創生を実現するために、岐阜大学発ベンチャー関連教員をバックアップすることにより、新たなイノベーション循環システムである『東海スタートアップエコシステム』を構築していく(KGIは、令和9年度、東海機構内ベンチャー起業数累計200社等)。RESEARCH CONTENT OF MEMBERS2PROJECT No.01KEY WORDS道路インフラ維持管理/ICT/深層学習/機械学習/データサイエンス/岐阜大学発ベンチャー/知財創出/地域創生/大学の地域貢献/官学連携/JICA/途上国支援/国際協力/東ティモール国立大学/協定校関係強化東ティモール国立大学工学部フレデリコ・カブラル・ソアレス講師工学部電気電子・情報工学科深井 英和准教授工学部 電気電子情報工学科田村 哲嗣准教授高等研究院上原 雅行教授深層学習やデータサイエンスによる路面性状評価の自動化と高精度化 従来の研究テーマは数理生物学や知覚心理学、信号解析などが主だが、近年、JICAの東ティモール国立大学支援プロジェクトへの参画をきっかけに、ICTや最新のデータサイエンスを途上国の発展や国内地方自治体のインフラ維持管理支援に応用する研究も行っている。特に、東ティモールの政府機関や岐阜県道路維持管理課との綿密な協議を経ながら開発中の「道路維持管理支援統合システム」の完成に目処が立ってきたため、上原先生のご支援のもと岐阜大学発ベンチャーの設立を目指して準備中である。深層学習による道路画像処理 音声や画像、自然言語処理やそれらを組み合わせたマルチモーダル情報処理の研究を行ってきた。2015年より深井先生とともに東ティモール国立大学の教育研究支援に参画し、現地言語の音声認識などの研究開発を行っている。その一つとして、車載カメラで撮影した画像を対象に、深層学習を用いて道路部分を認識し、さらに道路の損傷を検知する手法を、現地教員とともに研究してきた。リアルタイム化や低コスト化、またマルチモーダル技術の活用により、発展途上国でも利用できる高精度なシステム開発を行っていきたい。プロジェクトメンバーが取り組んでいる研究途上国の路面性状モニタリング統合システムの開発および情報工学による行政支援 私は現在、東ティモール国立大学工学部情報工学科の教員として研究・教育を行なっている。深井先生の元で2019年に修士号を取得し、帰国後も、プロジェクトメンバーとして修士論文のテーマである表題の研究テーマを引き続き行なっている。プロジェクトの中では、システム開発、東ティモール国内でのデータの収集、実証実験を行なっている。また、東ティモール国内では各行政府において行政のIT化アドバイザーを務めており、ニーズの掘り起こしと、情報工学の専門家としての社会貢献を目指している。

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る