プロジェクトWEB冊子2025
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�名72KEY WORDSPROJECT No.29メンバーRESEARCH CONTENT OF MEMBERS位田 雅俊筋 萎 縮 性 側 索 硬 化 症(A LS)/ 認 知 症 /パーキンソン病 / 神 経 変 性 疾 患 / 脳 神 経 内 科 /タンパク質ミスフォールディング病/バイオマーカー/早期診断/Real-time quaking-induced conversion(RT-QuIC)下畑 享良本田 諒大学院連合創薬医療情報研究科教授教授准教授岐阜薬科大学薬物治療学研究室大学院医学系研究科脳神経科学講座神経変性疾患の早期診断・治療を可能とする臨床診断基準の作成 私は臨床医(脳神経内科学)で、そのなかでも神経変性疾患が専門です。プロジェクトでは認知症やALS(筋萎縮性側索硬化症)の臨床診断、病型診断ならびに検体の採取・管理を担当します。これらの疾患では、病因タンパクの脳における蓄積がその病態において重要な役割を果たすことが近年、明らかになりました 。本プロ ジェクトで目 指すRT-QuIC法の開発は、これらの疾患の早期診断と早期治療に直結するため、実臨床に極めて大きなインパクトがあると考えています。RT-QuIC法の技術的基盤の構築、アミロイドの生化学的/生物物理学的研究 私はタンパク質の構造生物学が専門で、プロジェクトではRT-QuIC法の技術的基盤の構築を担当しています。プリオンやアミロイドβの基礎研究から得た知見と経験を活かし、条 件 検 討 を積 み 重 ねることで、患 者 様 のご検 体から異常タンパク質を高感度で検出するシステムを構築しています。研究目標は、基質タンパク質や反応溶液、添加剤、振盪条件などを大規模にスクリーニングすることで、従 来 以 上 の 高 感 度 と 特 異 性 を も つRT-QuIC法を開発することです。プロジェクトメンバーが取り組んでいる研究タンパク質ミスフォールディング病の病態におけるアミロイド形成機構の解明と創薬研究  私 は 薬 学 部 に 所 属しています。薬 物 治療 学 、そのなかでも神 経 変 性 疾 患 の疾 患基礎研究と創薬研究を専門にしています。プロ ジェクトでは 、タンパク質ミスフォールディング病において異常タンパク質や凝集体がどのように病態に寄与するのかを、試験管レベル、細胞レベル、個体レベルで明らかにしていきます。研 究 目 標 は 、疾 患基 礎 研 究で明らかになった成 果を創 薬 へ応用し、神経変性疾患の根治を目指す治療薬、またはそのシーズを開発することです。

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