地域創生プロジェクト
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�名メンバーAIによる作業工程の自動化によるスマート工場の開発 AIによるロボットの高精度制御の研究を行う。AIロボットによる作業の自動化、ならびに作業の効率化により環境負荷削減の研究を行う。さらに、効率的な生産システムの研究により、環境負荷が少なく、働きがいのあるスマート工場の実現を目指す。匠の技のような熟練作業者の暗黙知をAIによりロボットに実装することで、高度な自動化を実現する。生産工程が効率化されることで、消費エネルギーを削減することができ、持続可能な生産システム開発を目指す。RESEARCH CONTENT OF MEMBERS50PROJECT No.21KEY WORDS人工知能/深層学習/機械学習/学習理論/低消費電力/CO�削減/エッジコンピューティング/自動化/生産性向上/グリーンイノベーション/低酸素社会工学部電気電子・情報工学科加藤 邦人教授プロジェクトリーダー工学部化学・生命工学科岡 夏央教授工学部電気電子・情報工学科寺田 和憲教授応用生物科学部生産環境科学課程安藤 正規准教授工学部機械工学科伊藤 和晃教授工学部社会基盤工学科吉野 純教授AIによる高機能化合物の探索 有機合成化学の研究に従事。医薬品や材料などのAIによる高速な探索や合成法の研究を行う。AIによる低電力、高速、効率的な合成ルートの探索や、新たな高機能化合物の発見により、省資源化、低炭素社会の実現を目指す。効率的な高機能化合物の合成ルートの探索により、少ないコンピュータ資源によるCO�削減を実現する。人の認知する概念のAI化による作業効率の改善 認知科学、特に社会的知能を情報学の観点から解明し応用する研究に従事。人とより良く関われるAIや、人の行動を改善するAIの開発により持続可能なAI社会の研究を行う。人が持つ概念や行動モデルを解明し、AIに持たせる研究により、人ロボットインタラクション、信頼AIという観点から、エネルギー消費とCO�排出を最適化するAIが人に行動変化を促し地域として最適化する。センシングデータによる野生動物および森林衰退状況の予測 森林科学の分野から、森林に生息する野生動物と生息地との関係を明らかにすることを研究テーマとしてきた。自動撮影装置画像や航空機LiDARデータといったセンシングデータを活用することにより、野生動物や森林衰退の状況を把握することを目指す。この分野では深層学習をはじめとする最新のデータサイエンス技術の適用は事例が少なく、先駆的な挑戦である。既に野生動物画像の自動検出を実現し、岐阜県の協力を得てLiDARデータ解析も進行中である。本分野において方法論を確立し、全国的なモニタリングの基盤技術を提供することを目指すことで、環境と人間の持続可能な社会を実現する。気象予報AIの研究、ならびにIoTによる社会インフラの安全性の向上 天気予報における高精度な数値気象予報モデルの開発を行う。「岐阜大学局地気象予報」という天気予報サイトを運営し、2kmメッシュからなる高分解能な気象モデルにより、毎日36時間先までの1時間毎の天気・風向・風速・気温・湿度・日射量・波浪などの予測情報を提供している。気象予測にAI技術を導入し、より高精度な予測を実現する場合、大量のコンピュータリソースを必要とし、その消費電力は莫大となる。より小型で高速な予測モデルが実現できれば、CO�削減効果は非常に大きい。また、気象データやIoTの活用による社会インフラの構築を目指し、スマートシティーの研究を行う。プロジェクトメンバーが取り組んでいる研究軽量コンパクトな画像認識深層学習の開発 コンピュータビジョン(画像認識)の基礎理論から産業応用まで幅広く研究を行っている。コンピュータビジョンに関わる、高速、かつ省コンピュータリソースの学習理論、ならびにエッジ端末での画像認識ニューラルネットワークモデルの開発を行う。作業の自動化や外観検査など、産業における深層学習理論を研究し、研究成果は多数産業応用されている。AIの学習、認識の高速化=低消費電力=CO�削減を目指す。また、省電力な小型コンピュータ上での画像認識を実現することで、エコなAI技術開発を行う。

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