47PROJECT No.20PROJECT NAME先端材料技術で実現するインクルーシブな社会MESSAGE FROM THE PROJECT LEADERKEY WORDS機能性繊維/高分子フィルム/クレーズ/視界制御性/マイクロ・ナノバブル/人工筋肉/刺激応答材料/複合材料/接着/界面制御/表面改質/徐放性/電池セパレータ/アクチュエーター/炭素繊維強化樹脂Guコンポジット研究センター、工学部化学・生命工学科武野 明義教授 人生を快適に過ごすために、サルコペニア(加齢による筋肉の衰え)や身体障がいを乗り越え、健康寿命を極限まで伸ばす必要がある。日頃の体力づくりだけでなく、失われる部分を補う人体機能支援が課題である。すでに、パワードスーツなどの開発も進んでいるが、我々は、先を見据え、仕立ての良いスーツを着るような、自然な人体支援を目指す。このために、物質そのものの革新が不可欠と考えており、研究グループが持つ技術を、社会実装すべく動き出している。キーワードは、「破壊をあやつり、機能を生み出す」ことである。プラスチックを折り曲げて白化するような日常的な破壊現象に、未来への可能性が潜んでいる。これらの技術が円熟した社会では、障がい者も高齢者も人体支援スーツを着て快適に暮らすことができる。少なくとも人体機能の一部を支援できるスーツを完成させたい(KGI)。我々の技術を社会実装し、ともにインクルーシブ社会の実現を目指すステークホルダーを求めている。
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