39PROJECT No.17PROJECT NAME基礎科学が拓くストレス社会を健康に生き抜く術MESSAGE FROM THE PROJECT LEADERKEY WORDS過敏性腸症候群(IBS)/ストレス/下痢・便秘、痛覚過敏/QOL/過活動膀胱/膀胱炎/睡眠障害/うつ/聴覚・前庭覚/獣医/オーダーメイド医療/大腸運動/医薬獣連携応用生物科学部共同獣医学科志水 泰武教授 ストレスのかかる現代社会で過敏性腸症候群(IBS)が急増しています。腹痛や下痢・便秘が続くため、仕事や勉学に集中できない、旅行やスポーツ、レジャーを楽しめないなど、生活の質(QOL)を損ないます。私たちは、このような不便を解消することを目指します。IBSでは、他の臓器の異常(過活動膀胱、間質性膀胱炎、月経痛など)や脳機能の異常(睡眠障害、うつ病、不安神経症など)を同時に発症する場合が多いですから、複数の臓器にまたがったストレス関連慢性疾患として捉える必要があります。このプロジェクトには、大腸運動の研究者だけでなく、睡眠、精神活動、膀胱、痛みの専門家が参画し、この課題解決にふさわしい構成です。また、新しい治療方法として聴覚療法、動物介在療法を提案することを目標とするため、聴覚の専門家、臨床獣医学の専門家も加わっています。地域に積極的に情報発信し、ストレス社会を健康に生き抜く術を提供します。
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