地域創生プロジェクト
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�名RESEARCH CONTENT OF MEMBERS38PROJECT No.16KEY WORDS基礎獣医学/リカレント教育/解剖学/組織学/生理学/臨床獣医師/公務員獣医師/オンライン講義/獣医師育成/食肉の安全/アニマルウェルフェア岐阜県中央食肉衛生検査所楓 龍治主任技師応用生物科学部共同獣医学科堀井 有希助教応用生物科学部共同獣医学科齋藤 正一郎教授大学院医学系研究科生命原理学講座堀井 和広助教応用生物科学部共同獣医学科志水 泰武教授応用生物科学部共同獣医学科尾之内 佐和助教メンバー獣医生理学の総括アドバイザー 私は、獣医師を目指す学生に対して、動物の体の正常な機能を理解する基礎科目である生理学を教えてきました。恒常性という言葉がありますが、身体の内部や外部の環境が変化しても、身体の状態が一定に維持されることを示します。生理学は恒常性が維持される仕組みを学ぶ学問です。疾病は恒常性が維持できない状態ですから、疾病の成り立ちを理解するためには生理学的な知識や思考は不可欠です。これまで臨床獣医師を対象にしたセミナーや講演、連載記事の執筆等を行ってきた経験を活かしながら、本プロジェクトに寄与したいと思っています。循環生理学、代謝生理学、繁殖生理学などの講義担当 私は学生時代は臨床の獣医師を目指していました。卒業後の進路について最後まで悩みつつ、基礎学問である獣医生理学を突き詰めようと考え、生理学の教育・研究をする道に進みました。本プロジェクトにより、臨床獣医の分野へと貢献できれば、幼い頃からの夢へとつなげることができ大変嬉しく思います。公務員獣医師・臨床獣医師の皆様のニーズに対応し、現場のお役に立てるような講義を実現させたいと思います。獣医解剖学・獣医組織学の総括アドバイザー 私はこれまで、医学分野と獣医学分野で解剖・組織学教育に携わってきました。医学分野に在籍中は学部学生のみならず、所属講座の教授の意向で、臨床医・パラメディカルに関わる方々の解剖学教育にも携わってきました。地域医療の水準の向上に非常に貢献している試みだと感じておりました。また実践に際して正常な形態を確認することが、いかに患者様との接し方や病気の発見に重要か、身にしみて経験できました。このような経緯から、本プロジェクトに比較解剖学的見地から貢献したいと思っております。消化生理学、感覚生理学、神経生理学などの講義担当 私は獣医学課程を修了し獣医師免許を持っていますが、現在は医学部生理学分野で助教として生理学実習と講義を担当しています。大学院研究では「男性は下痢になりやすく、女性は便秘になりやすいのはなぜか?」という臨床の現場から生まれた疑問をテーマとして、性差が生じる病態生理学的なメカニズムの解明に取り組んできました。本プロジェクトでは私自身の経験を活かして、主に消化生理学を中心にリカレント教育を提供するだけでなく、既存の知識では説明がつかない疑問を現場から拾い上げ、生理学的な視点で紐解くことで病態生理、臨床生理の発展に寄与していきたいと考えています。獣医解剖学、獣医組織学の講義担当 私は獣医解剖学研究室の助教として、獣医解剖学実習と獣医組織学実習において学生の指導をしています。本プロジェクトでは、解剖学と組織学の講義を担当します。私は日本獣医解剖学会より肉眼動物解剖技術者に認定されており、解剖学に関して十分な知識と経験を持っております。また、2023年度は地方公務員を対象にした獣医組織学セミナーにて講義をしており、多数の地方自治体が参加しています。今後は解剖学についてもリカレント教育の場を提供することに加え、臨床獣医師へ対象を広げていきたいと思います。プロジェクトメンバーが取り組んでいる研究公務員獣医師・臨床獣医師における基礎獣医学の需要リサーチ 私は岐阜県職員として公務員獣医師をしています。臨床獣医師としての経験もあることから、本プロジェクトでは現場と基礎獣医学の教員との橋渡しを行うとともに、現場の需要をリサーチします。2023年度の地方公務員向けの獣医組織学セミナーを尾之内先生に打診し、実現した経緯があり、今後も現場の需要を取り込んだ講義内容について提案します。

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