地域創生プロジェクト
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27PROJECT No.12PROJECT NAME動物関連産業と研究の好循環により犬の遺伝性疾患を克服するMESSAGE FROM THE PROJECT LEADERKEY WORDS犬/遺伝性疾患/マウスモデル/ゲノム編集/遺伝子治療/ゲノム解析/診断系/血液疾患/消化管疾患/免疫介在性疾患/神経疾患/臨床病理/実験病理応用生物科学部共同獣医学科平田 暁大准教授 犬は人間にとってかけがいのない伴侶動物ですが、飼い主のニーズに合わせた交配の結果、遺伝性疾患が多発する負の側面も存在します。近年、生産や流通過程において遺伝子検査が導入されたことから、遺伝性疾患を有する犬が伴侶動物として飼育される機会は減少しました。一方で、遺伝子異常を検出された犬はこの世に生を受けながら行き場を失うという新たな問題が浮上しました。これは、犬のブリーディングが盛んな中部地方においては看過できない問題となっています。本プロジェクトでは、中部地方で唯一の地域獣医療拠点病院を有する岐阜大学が基幹となり、動物関連産業と連携しながら遺伝性疾患を受け継いでしまった犬の犠牲を無駄にしない新たなシステムを構築します。犬の遺伝性疾患の多くはヒトの難治性希少疾患としても認知されていることから、これらの犬から恒常的に知見を収集し、獣医療のみならず医療の前進にも役立てます。

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