地域創生プロジェクト
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23PROJECT No.11PROJECT NAME人獣共通感染症の監視と制御が実現する野生動物との持続的共生MESSAGE FROM THE PROJECT LEADERKEY WORDS遺伝的多様性/ウイルス/感染制御/家畜/寄生虫/個体差/細菌/自然宿主/人獣共通感染症/病原性/野生動物/診断系  応用生物科学部共同獣医学科高島 康弘准教授 野生動物にはさまざまな人獣共通感染症の病原体が無症状のまま感染しており、このような病原体はその存在が顕在化しないまま環境中に維持されています。しかし、なぜ人や家畜に重篤な病気を起こす病原体が、野生動物に感染しても無症状のままなのかは分かっていません。この謎を理解するするためには、野生動物の性状を再現した感染実験モデルが必要ですが、野生動物の多様性は地域ごとに大きな違いがあり、世界中のすべての地域の野生動物に当てはまるような一般的なモデルの作成は不可能です。そこで私たちは東海地方の野生動物の感染感受性・免疫特性を反映した動物モデルの作成を目指しています。これにより人獣共通感染症病原体がこの地域に潜む仕組みを把握し、その知見を元に、地域の特性に適合した感染症の摘発監視・制御技術の開発につなげたいと考えます。

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