プロジェクトWEB冊子2025
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PROJECT No.11高島 康弘教授23KEY WORDSPROJECT NAMEMESSAGE FROM THE PROJECT LEADER応用生物科学部共同獣医学科 野生動物にはさまざまな人獣共通感染症の病原体が無症状のまま感染しており、このような病原体はその存在が顕在化しないまま環境中に維持されています。しかし、なぜ人や家畜に重篤な病 気を起こす病 原 体が、野 生 動 物に感 染しても無 症 状のままなのかは 分かっていません。この謎を理解するするためには、野生動物の性状を再現した感染実験モデルが必要ですが、野 生 動 物の多 様 性 は 地 域ごとに大きな違いがあり、世 界 中のすべての地 域の野 生 動 物に当てはまるような一般的なモデルの作成は不可能です。そこで私たちは東海地方の野生動物の感 染 感 受 性・免 疫 特 性 を反 映した 動 物モデルの 作 成 を目 指しています。これ により人 獣共 通 感染症病原体がこの地域に潜む仕組みを把握し、その知見を元に、地域の特性に適合した感染症の摘発監視・制御技術の開発につなげたいと考えます。遺 伝 的 多 様 性 /ウイルス/ 感 染 制 御 / 家 畜 / 寄 生 虫 / 個 体 差 / 細 菌 / 自 然 宿 主 / 人 獣 共 通 感 染 症 / 病 原 性 /野生動物/診断系  人獣共通感染症の監視と制御が実現する野生動物との持続的共生

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