2020年4月1日、岐阜大学と名古屋大学は国立大学法人東海国立大学機構に統合。世界有数の経済圏である東海地域にふさわしい新たな大学モデルとして、それぞれの強みを生かしながら補完しあう体制づくりを進めてきました。 そのなかで岐阜大学は、2020年度「地域の新たな価値の創造と知識集約型社会への変革」を目指し、知的成果の社会還元というミッション実現に向け、10年後を見据えた取り組みとして、研究・産学官連携の基本方針である「地域展開ビジョン2030」を策定。21の地域創生プロジェクトを立ち上げて活動を開始しました。以降毎年見直しを重ね、2024年度は大学の強みである「医・創薬」、「環境・エネルギー」、「生物・科学」、「化学・物理」、「社会・人文」、「知能・情報」の領域において全学のリソースを結集した53の地域創生プロジェクトに改編。社会実装を目指した研究開発をより強力に推進しています。(53プロジェクト)SDGs達成に向け基礎研究~社会実装まで研究を実施■ 医・創薬領域(10プロジェクト) 再生医療、感染症、認知症、がんなどに関する検査法や医薬品、治療法の開発をはじめ、疾病予防・健康増進につながる研究開発を、医学研究科や連合創薬医療情報研究科などで実施しています。■ 社会・人文領域(9プロジェクト) 地域資源を活用し地域創生につながる人材育成やネットワーク活動を、社会システム経営学環、地域協学センター、学術研究・産学官連携推進本部などにおいて、地域の産官学民と協働で取組んでいます。■ 環境・エネルギー領域(7プロジェクト) カーボンニュートラル、気候変動、人口減少や生態系をキーワードとし、地域のステークホルダーとともに社会実装をめざした研究開発を、地方創生エネルギーシステム研究センター、環境社会共生体研究センターなどで推進しています。■ 知能・情報領域(8プロジェクト) AIやIoT、ビックデータを利用したさまざまな社会・産業領域での社会実装の推進や効率的なAI技術の開発など、学際横断的な研究開発活動を人工知能研究推進センター、各部局で展開しています。■ 化学・物理領域(5プロジェクト) 先端材料、電力、電波、化合物開発支援や生産加工に関する研究開発を、工学部やGuコンポジット研究センター、地域科学部などで展開しています。■ 生物・科学領域(14プロジェクト) 農林畜産・食品・動物関連領域における課題解決や産業の活性化、人と動物が共存する社会の実現などについて、応用生物科学部を中心に研究教育活動を行っています。地域創生プロジェクトの推進はじめに
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