15PROJECT No.07PROJECT NAME鮮度センシングを基盤としたスマートアグリチェーンMESSAGE FROM THE PROJECT LEADER大学院連合農学研究科KEY WORDS鮮度/野菜/果物/貯蔵/流通/非破壊品質評価/ポストハーベスト/スマート化/AI/機械学習/画像解析/メタボロミクス/ケモメトリクス/クラウド中野 浩平教授 青果物にとって「鮮度」は、その価値を決定する重要な因子です。現状では、しおれ等の外観等に基づいて判断され、評価者によって判定がまちまちであるのが問題です。鮮度を学術的に定義づけしたうえで客観的かつ定量的な評価理論を確立して、誰でも簡単に鮮度評価できる技術を開発するのが本プロジェクトの目的です。一方で、データを大量に取得し、AIによって最適化を図るスマートシステムの導入がアグリフードチェーンにおいても期待されています。鮮度は、適正な入・出庫管理を行うための指標となるので、フードチェーンにおけるスマートシステムの中核を成す情報となり得ます。鮮度を指し示すバイオマーカーをスマートフォン等のIoT機器によって迅速かつ非破壊で計測する技術を開発したうえで、クラウドサーバー上に鮮度情報をストレージし、各ステークホルダーが必要なデータにアクセスできるシステムを構築することは、世界の食料ロスの削減に大きく貢献します。
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