プロジェクトWEB冊子2025
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�名134KEY WORDSPROJECT No.54メンバーRESEARCH CONTENT OF MEMBERS地理空間情報を利用した自然資源マッピング  私 は 、環 境 システム 工 学 、産 業 エコ ロジー に関 わる物 質ストックの研 究 分 野 にお いて、資 源 循 環 に 関 わるデータベ ース構 築・研 究をしてきました 。誰 もが利 用 可能 な 空 間 情 報の整 備 が社 会で進 む中で、ユーザーの積極的な資源利用を促進するために、自然資本・社会資本の蓄積を見える化する双 方 向のデータ整 備に向けたつながりの構築を図ります。向井 貴彦奥岡 桂次郎生物多様性/遺伝的多様性/野生動物/生物相/遺伝的集団構造/分布/GIS/絶滅危惧種/動物園/水族館/地域資源/在来遺伝子資源/レッドリスト/保全/系統保存/外来種対策/遺伝的攪乱/普及啓発楠田 哲士森部 絢嗣応用生物科学部生物圏環境学科応用生物科学部野生動物管理学研究センター教授准教授教授准教授地域科学部地域政策学科社会システム経営学環社会システム経営学環希少野生生物の繁殖生理と保全繁殖技術に関する研究、保全普及活動  全 国 の 動 物 園・水 族 館 や 岐 阜 県 内 の自 治 体・高 校 な どと連 携し、絶 滅 危 惧 野生 生 物 の 繁 殖 生 理 生 態 に 関する研 究 や生 息 域 外 保 全・保 全 普 及 に資する活 動 を行ってきました。平成��年度に岐阜大学の助 成 を 受 け て「 動 物 園 生 物 学 研 究 センター 」を設 立し、学 生 を交 えた 教 育 研 究活動を行っています。本プロジェクトでは、主 に飛 騨 地 方 のライチョウや美 濃 地 方 のニホンイシガメの保全、外来種拡大の実態把 握 に 取り組 みます。岐 阜 県 庁や岐 阜 市役 所 の 環 境 部 署と情 報 共 有しな がら、県内 の 希 少 野 生 生 物 の 保 全 体 制 の 構 築 を図っています。野生動物の自然史および資源利用に関する研究 私は野生動物、特に哺乳類を対象とし、これまでに日本各地・海外で哺乳類を捕獲し、分類・種分化・生物地理に関する研究や鳥 獣 対 策 に 必 要 な 捕 獲 罠 や 罠 作 動 通 知システムの開発・商品化を行ってきました。また 地 元 住 民 による 自 衛 的 捕 獲 体 制 や捕 獲 個体の地域資源化体制の構築を図る人 材 育 成 も 行ってきました 。ジ ビエ 解 体処理施設を野生鳥獣のモニタリングステーションとして、恒常的なサンプリングを県内解体処理施設と連携し、収集・分析体制の構築を図っています。プロジェクトメンバーが取り組んでいる研究魚類・両生類・爬虫類の生物地理と保全に関する研究、地域社会への普及啓発 私はDNA解析などの手法を用いて野生生物の地理的変異と種分化のプロセスについて研 究してきました 。しかし、それ は一 方で近年の人為的な影響で生物の多様性が失われていく過程を見続けることにもなりました。そこで、私は野生生物の研究とその成果の普及によって、岐阜県内の地域ごとに 自 然 が 異 なることや、それ ぞれ の地域の自然が持つ魅力を資 源として活 用するための意識を広めていきたいと考えています。これまでにも複数の自治体と活動しており、そうした連携を広げることも検討しています。

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