�名メンバー中国人留学生に直接観光ニーズを聞く・私は、毎年、中国人留学生を20名ほど指導しています。・私は、中国人観光客のニーズを、留学生から教えてもらっています。・私の独創的な研究ポイントは、留学生の出身地の状況をまず明らかにすることです。・研究の進捗状況に関しては、ふるさと紹介プロジェクトとして、祖国の映像をHPで紹介しています。・このプロジェクトの領域以外で、共同研究や社会実装が期待できる領域は、言語学です。RESEARCH CONTENT OF MEMBERS116PROJECT No.47KEY WORDSインバウンドニーズ/観光シーズ/コンテンツツーリズム/オーバーツーリズム/持続可能な観光/市内回遊率地域科学部地域政策学科應 江黔教授地域科学部地域文化学科笠井 千勢教授地域科学部地域文化学科橋本 永貢子教授地域科学部地域政策学科大澤 圭吾助教地域科学部地域文化学科牧 秀樹教授地域科学部地域政策学科合掌 顕教授インバウンドによる人と言語の流れ 私の専門は言語学です。二つの言語を習得した際に起きる認知変化を研究しています。留学経験者が二つの言語を習得することでどのような変化が起きるのか調査しています。独創的な点は脳画像を使ってどの脳領域が関与するか可視化する点です。二つの言語を流暢に話す人は、一つの言語しか話さない人とは異なる思考過程を持つことがわかってきました。観光や移住によるインバウンドが増加する社会に、言語を軸にした考え方を提案できる領域です。中国人観光客のニーズの調査及び言語景観の検証 専門は言語学。中国語の統語論、意味論のほか、社会言語学的視点から日本語と中国語のコミュニケーションスタイルの相違についても研究しています。専門がら中国での観光動向、および中国人の日本に対する期待や観光イメージを知る機会も多く、その知見を活かし本プロジェクトを進めて行きます。また、言語景観についても研究しており、外国人観光客にとって必要な案内表示を適切に設置することについても、諸外国の状況などをふまえ、自治体等とともに考えていきたいと思います。産業観光資源としての地場産業と観光客との価値共創の検討 専門は地場産業論。認知的な商品価値創造をめぐる地場産業の構造変化について研究しています。尾州毛織物産地を対象に、1990年代以降の感性的な商品価値が重視される新たな市場環境における消費者・顧客と生産者との相互作用・交流を支える産業組織構造の形成・変容について分析してきました。岐阜・愛知にまたがる尾州毛織物産地では産業観光の取り組みが進んでいます。世界三大毛織物産地としても国内外から注目を集めており、観光シーズの側面からの提案・実施を担当します。インバウンドニーズの把握とツアーの企画、情報提示インターフェースの検討 専門は建築環境工学、環境心理学。身の回りの環境と人間の行動・心理の関係について研究しています。特に空間の快適性評価に人間の認知や注意など心理・生理的側面からアプローチしています。現在までに幼稚園児や大学生、高齢者を対象とした「生き物を飼育することの効果」やキャンピングカーの色彩・デザインについて企業との共同研究を行ってきました。本プロジェクトでは調査の企画やシーズの掘り起こし、情報提示インターフェースの検討、全体の統括を担当します。プロジェクトメンバーが取り組んでいる研究地域住民と観光客の視点からのインバウンド観光の効用と課題の整理 専門は交通・都市の数理・経済分析。実際の制度・政策と経済学的原理の対応に基づき、交通・都市の定量的解析手法による政策分析を行っています。本プロジェクトでは、地域住民と観光客の視点から、インバウンド観光の効用、課題と可能性について、都市の理論的枠組みで体系的に整理します。持続可能なインバウンド観光都市を実現するための、従来の都市計画・都市政策と整合的な方策のあり方を探ります。
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