�名KEY WORDS106PROJECT No.42メンバーRESEARCH CONTENT OF MEMBERS人と動物の関係学、動物生命科学、動物内分泌代謝学 家禽(ニワトリやウズラ)の内分泌学の基礎研究や、名大農学部と共同で血糖値に関するバイオサイエンス研究を行っています。高 齢社会における飼育動物と地域コミュニティの関係に関する研究にも取り組んでいます。地 域 の課 題 を発 見し、課 題 解 決 に向 けて行動できる人材を育てる岐阜大学の事業に参画した経験を活かし、本プロジェクトでは家禽の生命科学研究とともに「地域動物学コモンズ」の人材育成プログラム構築を行います。メンバー内では最も基礎生物学に近い分野が得意で、研究室にはリカレント学生も多いです。二宮 茂岩澤 淳アニマルウェルフェア/ S D G s / 産 業 動 物 / みどりの食 料 システム/ 輸 出 促 進 / 耕 畜 連 携 / 放 牧 / 地 域 資 源 /野生 動 物/里山生 態系 /希 少種の保 全/動物園/家庭動物/社会人学生/教育プログラム開発八代田 真人日巻 武裕楠田 哲士准教授教授教授助教教授応用生物科学部食農生命科学科応用生物科学部応用生命化学科応用生物科学部生物圏環境学科応用生物科学部食農生命科学科応用生物科学部生物圏環境学科反芻動物(家畜・動物園動物)の栄養管理、放牧による草地利用と保全 耕作放棄地や半自然草地を反芻動物(ウシ、ヤギなど)の放牧に利用し、家畜生産と草地の保全を両立させるための研究をしてい ます。研 究 活 動 の か た わら「 山 羊 さん除 草 隊」と協力して地域の子どもたちの環境教育にも貢献しています。動物園の草食動物はこうした家畜での知見をもとに栄養管 理されていますが、本プロジェクトでは動 物園と共同で餌や給餌方法の最適化を行い、動物園動物の栄養管理と健康状態の向上、繁殖成績の向上をめざします。動物園スタッフからの 授 業 聴 講 希 望 を積 極 的 に受け入れています。家畜胚の初期発生機構の解明、高付加価値有用動物の効率的な生産システムの開発 家 畜 の 体 外 受 精 、顕 微 授 精 、体 細 胞クロ ーン 技 術 の 高 度 化 に 関 する 研 究 を行ってきました。開発した技術の現場還元をモットー に 、様 々 な 機 関 と連 携してブタ希 少種の遺伝資源保存を目的とした体外受精卵の凍結保存や体外受精に由来する子牛の生産にも取り組んできました。アニマル・バイオテクノロジーは創薬や再生医療、生 殖 補 助 医 療や絶 滅 危 惧 動 物の保 全に活用できます。本プロジェクトでこれらの研究をさらに推進し、これまでの交流を通して得た人との結びつきを活かして畜産現場をはじめとするあらゆる分野と研究をつなぐ調 整 役 も果たします。動物園動物の繁殖生理の解明と繁殖技術の確立、動物保全繁殖学 東山動物園をはじめ全国��園、アクアトトをはじめ全国��館の動物園・水族館と連携し、飼育動物の繁殖成績の向上、絶滅危惧種の保 全 に資する研 究を行ってきました 。うち��の園館とは、学部との学術協定につなげ、学生教育に活かしています。卒業生は��の園館に就職し、大学での学びを活かしています。平成��年度に岐阜大学の助成を受けて「動 物 園 生 物 学 研 究 センター」と「動 物 園水 族 館 繁 殖 研 究アライアンス」を設 立し、学 生 を交えて活 発 な研 究 活 動 を行っています。これらの成果を本プロジェクトに全面的に活かします。プロジェクトメンバーが取り組んでいる研究アニマルウェルフェアの科学的評価、飼育下の動物の行動発現、飼育環境エンリッチメント 動物の飼育現場でのアニマルウェルフェア評価法と環境エンリッチメント技術の開発、動物行動学の点からの飼育動物の行動分析な どの 研 究 活 動 を行ってきました 。最 終目標は動物の飼い方をより良くすることです。近年、畜産などの動物飼育現場でもアニマルウェルフェア へ の 取り組 み が 求 められています。そのため、畜産関係者に対するアニマルウェルフェアの講演の実施、飼育現場で使用するための評価マニュアルの作成なども行っています。本プロ ジェクトでは 地 域と共創する岐阜大学発の学術研究・人材育成を牽引します。
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